「うぉっ!」 突然理央が俺に抱きついた。 「弘くんかーわーいーい!」 「可愛くねーし!てか離れろ!!」 理央を引き剥がしながら、泰牙を見ると、心なしか嬉しそうに笑っていた。 「でも弘くん、もう歓迎会されちゃったんでしょ?」 また歓迎会かよ。 「歓迎会って何?よくわかんねーんだけど。」 理央がきょとんとし、さっと泰牙を睨む。 泰牙は知らん顔で、今朝の現文のプリントに落書きなんかしている。