強く抱きしめられた腕から逃れようともがき、キスを中断させ、反論しようと口を開く。 「んんっ!?」 だが、俺の努力は徒労に終わった。 開いた口に、暖かくてぬるっとしたものが入ってくる。 口を閉じようとももう遅い。 それは巧みに俺の口内を犯す。 やべ、思考回路停止する……。 「っ、はぁ。」 唇をはずされ、俺は酸素を取り入れた。 会長は怪しげに微笑んだ。 「勉強、頑張ってくれたまえ。」