「じゃ、お前ら。行け。…と言いたいところだが、予鈴がなるまであと8分。特別にここを通してやる。孝明の授業だからな。」


あの保健室へ繋がる扉を開いて通るよう促す。


急がなければ俺まで遅刻しそうだ。

「お前ら、行くぞ。」

三人はへいだのほいだの適当な返事をして素直に俺の後に続いた。



二人は心配だが腐っても慧だ。


なんとかなるだろ。




きっと、もう少しすればこいつらと。


同じ袋の菓子でも食って茶でも飲むようになるんだろ。



最近俺の思考はおおざっぱじゃないか?

人間、環境に対応するとはよく言ったものだと一人感心した。



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この時はまだ、冗談半分で思っていたことが、本当になるなんて。

思いもよらなかったけどな。