「な、なん……っ!?」
抑えていた男の頭が、ブレる。
何かがぶつかり、怯ませたのだ。
その隙に、拘束を解いた。
ついでに欝憤とか怒りとか口に出来ない感情をまとめて。
全力で、投げ飛ばしてやった。
――ドシン!!
投げている途中、腕を放した。
強姦未遂者相手に、情けなんて必要なはずがない。
一メートルは飛んで、地面に大の字になって倒れた。
「あんたら、この程度ですむと、思ってないわよね?」
わざとらしく、
指を鳴らして威嚇した。
すると、一人、一人、逃げ腰になっていく。
もちろん全員懲らしめたいけど、
それが難しいことくらい、わかる。
「お、お前ら――!」
痛みを堪えて、田沢が立ち上がった。
逃げようとする仲間を、叱り付け――
「フン――!」
真っ先に逃げた男子が
地面に沈んだ。
一撃で意識を刈り取られ、ノックアウトした。
惚れ惚れする左フックだ。
「ケンカ売っときながら逃げるなんて、男らしくねえな」
そう言って、豪腕をグルグル回してKO宣言する。
陰欝とした空気を吹き飛ばす、気持ちのいいバカ。
「ま、槇原……?!」
げえ、と驚きが充満した。
だが、現われた当人は、何かを考えて動かない。
なんだったかなあ、と首を傾げ、思い出したのか手を叩く。
「通りすがりの問題児だ。
全員、怪我する覚悟しな!」
棒読みだった。
それは停学になるのでは?
台本を考えた、相手のセンスを疑わずにいられない。
と、呆れていたのがまずかった。
「久坂……!」
自棄になった男共が、二人掛かりで襲ってきた。
さすが、下衆は考えが違う。
毒を吐きながら、一人だけでも、殴り飛ばすと覚悟を決めて。
――カッカン……!
また、あの音が鳴った。
抑えていた男の頭が、ブレる。
何かがぶつかり、怯ませたのだ。
その隙に、拘束を解いた。
ついでに欝憤とか怒りとか口に出来ない感情をまとめて。
全力で、投げ飛ばしてやった。
――ドシン!!
投げている途中、腕を放した。
強姦未遂者相手に、情けなんて必要なはずがない。
一メートルは飛んで、地面に大の字になって倒れた。
「あんたら、この程度ですむと、思ってないわよね?」
わざとらしく、
指を鳴らして威嚇した。
すると、一人、一人、逃げ腰になっていく。
もちろん全員懲らしめたいけど、
それが難しいことくらい、わかる。
「お、お前ら――!」
痛みを堪えて、田沢が立ち上がった。
逃げようとする仲間を、叱り付け――
「フン――!」
真っ先に逃げた男子が
地面に沈んだ。
一撃で意識を刈り取られ、ノックアウトした。
惚れ惚れする左フックだ。
「ケンカ売っときながら逃げるなんて、男らしくねえな」
そう言って、豪腕をグルグル回してKO宣言する。
陰欝とした空気を吹き飛ばす、気持ちのいいバカ。
「ま、槇原……?!」
げえ、と驚きが充満した。
だが、現われた当人は、何かを考えて動かない。
なんだったかなあ、と首を傾げ、思い出したのか手を叩く。
「通りすがりの問題児だ。
全員、怪我する覚悟しな!」
棒読みだった。
それは停学になるのでは?
台本を考えた、相手のセンスを疑わずにいられない。
と、呆れていたのがまずかった。
「久坂……!」
自棄になった男共が、二人掛かりで襲ってきた。
さすが、下衆は考えが違う。
毒を吐きながら、一人だけでも、殴り飛ばすと覚悟を決めて。
――カッカン……!
また、あの音が鳴った。


