「審判! あれいいのっ!?」
松明に油を注いだ勢いで吠える、幼なじみ。
スポーツでなければ噛み付きそうだ。
「敵にパスしちゃいけないルールはないだろう?」
わざとらしくニヤニヤと笑いながら、味方に意見を求める。
当然、彼の取り巻きは肯定した。
確かに、そんなルールはないし、外野に当たってもアウトになる場所がない。
見方によってはパスなのだが。
「ルール上は問題ないが、ゲームが白けるため意図的に回す敵へのバスは三回までとする」
禁止にはしてくれないのか。
「一人三回?」
「チーム全体で三回までだ」
「あたしもやっていい?!」
茉莉が言った。本気の目だ。
無効試合にならないだろうな。
参加して骨折り損だなんてごめんだ。
落ちてきたボールを捕まえて、そんな不安が募りだした。
「それじゃあ、試合再開」
ホイッスルが鳴る。
いつの間にか敵はこちらのボールを恐れ、白線のギリギリのラインまで下がっていた。
ここから狙っても有効打は狙えない。
パスを回すしかないのだが……。
「ねえ、早く! ボールこっち!」
「俺に任せときな! 今度はトってやるからよ?」
血の気の多い味方である。
なるべくスピードが落ちないように、山形にボールを投げた。
投げる直前に思った。
せめて五体満足で試合を終えたいものだ。
出来れば、無効試合にはならないように。
松明に油を注いだ勢いで吠える、幼なじみ。
スポーツでなければ噛み付きそうだ。
「敵にパスしちゃいけないルールはないだろう?」
わざとらしくニヤニヤと笑いながら、味方に意見を求める。
当然、彼の取り巻きは肯定した。
確かに、そんなルールはないし、外野に当たってもアウトになる場所がない。
見方によってはパスなのだが。
「ルール上は問題ないが、ゲームが白けるため意図的に回す敵へのバスは三回までとする」
禁止にはしてくれないのか。
「一人三回?」
「チーム全体で三回までだ」
「あたしもやっていい?!」
茉莉が言った。本気の目だ。
無効試合にならないだろうな。
参加して骨折り損だなんてごめんだ。
落ちてきたボールを捕まえて、そんな不安が募りだした。
「それじゃあ、試合再開」
ホイッスルが鳴る。
いつの間にか敵はこちらのボールを恐れ、白線のギリギリのラインまで下がっていた。
ここから狙っても有効打は狙えない。
パスを回すしかないのだが……。
「ねえ、早く! ボールこっち!」
「俺に任せときな! 今度はトってやるからよ?」
血の気の多い味方である。
なるべくスピードが落ちないように、山形にボールを投げた。
投げる直前に思った。
せめて五体満足で試合を終えたいものだ。
出来れば、無効試合にはならないように。


