やがて夜になった。 辺りが暗くなっても帰ってこない二人を思うと涙が出そうになった。 そんな時、勢いよくドアが開く音がした。 エセルは二人が帰ってきたのだと思い、ドアに駆けていった。 しかしドアの前に立っていたのは父の古い友人の衛兵、サフィデスだった。 その青年は走ってきた様子でハアハアと息も絶え絶えだ。 「落ち着いて聞いてくれエセル。君の両親が……殺された」