サスティンは急に立ち止まり、後ろを恐る恐る振り向いた。 立っていたのは長い髪を二つに分けてくくっている、美しい少女だった。 十四歳というところだろう。 しかしそれにしてはとても落ち着いた雰囲気だ。 「ね、姉さん…」 サスティンがビクビクした声で言う。 その女性はつかつかとサスティンのもとへ歩み寄り目の前に立った。