「坊ちゃん!お待ち下さい!」 屋敷のメイドが声をかけても、少年は目向きもしないで走りつづけた。 長い階段を下っていき、廊下を曲がる。 もう少しで裏口にたどり着く! 少年はスピードを上げた。 「サスティン!」 後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。