「――フェリア?」 六歳の小さな少女は訳が分からず声をもらした。 「そう、それが今日から君の名前じゃ。フェリア・サナート」 「フェリア…サナート―― 私の名前…」 自分の名前ができた事が嬉しかったのかフェリアはにこっと笑った。