コンコン。 そんな中、ドアがノックされる音がした。 少女は突然の音にビクッとした。 ドアが軋む音がし、誰かが中に入ってくる。 「ようやく目を覚ましたか」 しわがれた声で話す老人は小さな少女の座っているベッドまで歩み寄った。 老人は気品漂うローブを着ていて、どこか位の高い人なのだというのが分かった。