「――…!」 暗闇の中から目を覚ました。 小さい体が小刻みに震える。 彼女は辺りを見渡した。 自らは見知らぬベッドに寝ていて周りは太陽がカーテンから覗き、部屋を明るく照らしている。 必要な家具しか置かれていない小さい部屋だがどこか気品が漂っている。 彼女は訳が分からず頭を抱え込んだ。 自分が誰なのか、そしてどうしてここにいるのか何も分からないのだ。 急に激痛がし、少女は顔をしかめた。