「くっ」 エセルの悔やむ声が後ろから聞こえた。 エセルも焦っているのだ。 まだ聖水も見つかっていないのにこんなところで時間をくっているわけにはいかないのだ。 時間はもうないのに……! レオルは焦る気持ちと共に冷や汗が頬を伝った。 しかし次もまた突進が来ると判断して後ろにいるエセルの腕を引っ張り、走り出した。 「早く逃げるんだ!また来るぞ」 レオルはそう言いながらも器用に木々を避けながら走った。