冷や汗が頬を伝う。 二人は用心深く辺りを見渡した。 雄叫びは次第に聞こえなくなり、何かがぶつかる音が不気味に聞こえる。 そしてしばらくするとその音は聞こえなくなってしまった。 なにも聞こえなくなった森はとても不気味で気味が悪い。 フェリアは背筋に寒気が走るのを感じた。 するとふいにレオルが向いている方向から猪が突っ込んできた。ものすごい速さだ。 いち早く音でそれを察したレオルはフェリアの手を握って横にそれた。