エセルが諦めかけたその時だった。


ピシャンという水が滴る音がした。


エセルがゆっくり前を見るとそこには水が溜まっている穴場があった。


壁にできた小さな穴からちょろちょろと水が流れている。


その水が凹んだ地面に溜まって小さな池のようなものができていた。


しかさそれはただの水ではなかった。


普通の水とは違い、少し白っぽい。


こんな色の水を見たことがなかったエセルは驚いて言葉に詰まった。