「…な!…澄凪(スミナ)オイ、起きろよ!」


「ん"〜…さいなぁ」


何トンの重りが乗っかっているのだろうと思うほど怠い身体を二の腕で布団を押して無理矢理離れる


「澄凪…いつからお兄ちゃんにそんな口をきくようにになったんだ」


「お兄ちゃん悲しい」と顔を両手で被う兄

閉じたカーテンを開けると夏の眩しい光が目に入り細めてしまう


「湖砥にぃウソ泣きしてないでご飯早く作ってよ」


「先下行ってるね!」とあたしは足早に階段を掛け降りた


「澄凪…」