だったら…

「ねぇ、先生…」

俯き呟くあたし

「ん?何だい?」

絆創膏を貼るライ先生のやさしい声

「…ううん、何でもない」

「そうか」

ライ先生にあたしは何を言おうとしたのだろう…


自分でも何を言おうとしたのか分からなかった

「ありがとう、ライ先生」

「はいよ、怪我には注意しなよ」

治療を終え、身仕度をし 保健室を後にする