保健室はあたしにとって一番よく来る場所。

いつも、仕掛けられた罠に掛かると手当てしてもらっている

「今日はどうしたんだい?」

ライ先生のお決まりの台詞をいつものように不適な笑みを浮かべて聞いてくる

「きょ、今日は
新しいルーズリーフを取り出したら切っちゃって…」

我ながら苦しい言い訳だ

手当てをされている指が消毒液の所為でヅキヅキ痛む

「そう」

ライ先生は理由は決まって聞くけれど、いつも簡単に返事をして終わる


バレなくて済んで好都合だけど、何か寂しくも感じる