私の左隣で、


「龍崎さん、桜野路さんは明日の予定を話してたんですよ。」


『なるほど、あの人たちが私達の未来の仲間か』


「ええ、そのよぅですね」


ガシッ!


「「えっ??」」


『挨拶しに行くぞ!』


両隣にいた若者(?)二人の
腕を掴むと
私は
フランスの皆さま方に
挨拶しに行った。


『やぁやぁ、初めまして。私、龍崎夕夏と申します。フランスはいいとこですねぇ』


にこにこと
日本語を喋る私。

それを何喋ってんだ的に
不審な目を向ける
フランスの皆さま方。

それでも喋り続ける
私に
恥ずかしいですから
止めてくださいと
言い
厳つい顔を
真っ赤に染める
瀧野くん。

そんな
恥ずかしい私達から
少しづつ
後退りする
秋峰くん。


そんな
端から見れば
変な光景を
10分ぐらいして
ようやく
マトモで
一番の大人の
桜野路さんが
止めに入り終了した。


その後
ボッーとしていた
私の目に
高そうな
ベンツが
走っているのが
目に入り
ジィッーと
見ていると
後ろにいた
あの綺麗な青年と
目があった。

多分
アレが
今思い出すと
私の初恋だったんじゃないかと思う。