Coolな空模様

その聞き慣れた声に顔を上げると
やっぱり和真だった

「あっ、和真ごめん!!私急がなきゃなんないからじゃあね!!」

慌てて手を振り走り出す

すると後ろからぐいっと手を引かれる

反動でバランスを崩した私を手を掴んだままの和真が支えた

なんだか和真に抱きとめられるような姿勢にドキドキした

慌てて体を離そうとすると手を引かれ
少し離れた距離がまた近づく

なっ、何ごと!?
心臓がやばいぐらいに音を立て始める

耳元で呟くように和真が話す

「お前…スカートめくれてる…」