「…また一緒に帰ろうな」
あたたかい風が駅のホームを吹き抜けた
そう微笑んむ彼の笑顔はすごくきれいで
こんなに こんなにきれいに笑う人を見たことがない
胸がぎゅっと締め付けられた
背を向けて去っていく彼を優しいオレンジの光が包む
なぜか泣きそうになった
駆け寄ってその背中に抱きつきたくなった
彼の前に広がる5月の空はどこまでも澄んでいて
優しい 優しい夕暮れの色をしていた
それはまるで君のように
私の心をあたたかく染めていった…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…