もともとユキが和真君に興味を持っていたのは知ってた

だからユキが私のトコに来る目的が
私と話すためだけじゃなくても仕方ないと思った

でも相変わらず女の子にそっけない和真君は
ユキにもそっけなくていつも軽く返事をするだけだ

そんな彼に痺をきらしたのか
ある日ユキが

「ねぇ、一緒に和真君にメアド聞こうよ!!
まひろも一緒なら心強いし、教えてくれそう」

と言い出し、今さらすでに知っているとは言えず戸惑う私の声を無視して

ぐいっと腕を引き和真君に近づいた