Coolな空模様


「お詫びに明日お前があってる数学の問題やってきてやるよ」

偉そうに言う意地悪な顔の彼も

数学が死ぬほど嫌いな私にとっては

神のように見える

「やったー、ありがとう!!
木下君大好き〜!!」

嬉しさのあまり掴まれたままの手をぎゅっと握りかえす

「わっ!!ば、ばかやめろ!!」

慌てて握った手を振り払う彼に
ごめん…と謝ると

「い、いや、そのびっくりしただけで…別にいい…」

見上げた彼の顔はまた少し赤くなっていた