Coolな空模様

そんな彼の言葉に女の子たちは

ご、ごめんなさい!!
と慌てて教室を出て行く

彼女たちの姿を見つつも
意識は掴まれたままの右手にいく

「なんか悪かったな…」

ぼそっと聞こえてきた声に驚いて彼を見る

えっ!?あの無愛想な和真君が謝った!!

あまりの驚きに彼を見つめる私に

「だ、だから!!
なんか俺のせいでさお前に…」

顔を背けながら、言う彼に私は微笑んだ
ありがとうって

だって頬を染めて、耳まで真っ赤になって
恥ずかしそうに呟く彼が可愛く見えたから