Coolな空模様

細くてきれいな指が
でも男の子らしい大きな手が

私の少し赤くなった手を包み込む

「大丈夫か??」

眉を垂らし、心配そうに私の顔をのぞきこむ

いつもクールで無愛想な彼のこんな顔を見るのは初めてだった

なんだか照れくさくなって声を出せず
彼の質問にただゆっくり頷いた

すると彼は安心したように柔らかい笑みを見せると

私の手を掴んだまま今度は彼の周りにいる女の子たちを見て

「悪いけど、帰って。
俺は君たちの誰とも帰る気はないから。」

冷たく言い放った