Coolな空模様

はじめは少なかった和真君との会話も
今ではだいぶ増えてきた

ただそれを嬉しいと思う気持ちの正体を

私はまだ知らない

何と呼べばいいのか分からない

たとえ恋愛感情だとしても

彼と私は済む世界が違いすぎる

彼は学校の王子であって、皆のものだ

朝には彼が来るのを待つ女の子たちが校門や教室前にいる

休み時間にだって彼を訪ねて来る子は多くいる

帰りにも一緒に帰ろうとたくさん声をかけられている

ただ彼はいつもそれをそっけなく無視する

モテるのに、すっごくモテるのに
それを鼻にもかけず自然でいる

そんな彼の姿が私は好きだ