Coolな空模様

私が彼の紹介を終えると

今度は彼が私の紹介を始める

ちゃんと聞いていてくれたのか

覚えていてくれてるのか

不安だったが

彼は私の答えた内容を

一言一句忘れることなく伝えていく

その間もクラスの女の子たちは

彼の方を見つめている

たださっきと違うのは

耳も彼の方を向いていて

彼が話す内容よりもその声に聞き惚れているようだった

一つの答えも忘れることなく言う彼


だが、一つだけ

彼が最後に質問したことへの
私の答えを彼は言わなかった