Coolな空模様

なかなか喋り出しそうにない彼を見かねて

私から彼の紹介をする

クラスの女の子たちは

話している私の方ではなく

ただ無表情のまま私の紹介を隣で聞く和真君をみている

ただみんなの耳は
少しでも彼の情報を得ようと
私の方を向いているような気がした

それに応えるべく

彼から聞いたことを
一つ一つ忘れずに話してゆく

ただ最後に聞いた好きな女の子のタイプだけは
言わなかった

なぜだか言いたくなかった