「ねぇ、また真人くんラブレター渡されてたね!」 「また!?どうせラブレターさえ受け取らなかったんでしょ?」 「いつもだよね。頑張って渡したんだから受けとるくらいしたらいいのに」 私たちの学校には、氷の王子様がいる。 名前は佐々木 真人。 人を惹き付ける魅力があるのに、雰囲気が人を寄せ付けない。 だから、話しかける人は親友の原田 亮平だけ。 「またダメだったんだってね。真綾も早く諦めな」 私、紀本 真綾も彼に惹き付けられてる1人なんだけど。