天使的に☆悪魔的な

「でも里衣の方が、
実質軽くない??」

不思議そうに
アタシの荷物を見回す青依。


……はいはい。
アタシはあんたみたいに
常識外れじゃないから。

………あ、そうだ。


「ついでに青依。
トレーニングとして
アタシの荷物持ってよ。」

キラキラした目で
可愛く言ってみる。

青依はチラッとコッチを向いたが


「それじゃ、里衣の為にならないわ。」


ピシャッ!!
予想してたけど、やっぱ
断られてしまった。


「え~!!
たまにはいいじゃない!!」

「【たまには】??
アタシには一番
その言葉が心外ね。」

「……青依のケチィィィ!!」

こんなやり取りのおかげで
気持ち的には楽に
学園についてしまった。



新学期に一番重要な
クラス代え。


「青依、どーう??」
「うん、また隣同士。
アタシが二組で……。」
「里衣は三組ね。
じゃあまた放課後ね。」


そう潔く言うと
アタシはたったか歩き出した。


何となく
予想はついてた。


アタシと青依はいつも
同じクラスじゃなくて
隣同士。


それが一番良かったし、
望んでた事だから。