天使的に☆悪魔的な

「しかし相変わらず、
里衣は重そうに
荷物を持つのね。」


通学路として有名な
桜並木の途中。


不意に後ろを向いた青依は
当たり前な質問をしてきた。


「当たり前じゃん!!
青依は握力60以上でしょ??
アタシは30ちょっとしか
ないんだから。」

一応通学中の生徒がいるので
アタシは【表】な状態で
青依に頬を膨らませた。


男子にも喧嘩の敗けを譲らない青依は
当然力は女子の常識を越えて
60越え。


結構30ちょっとで強いアタシも
この結果は頭が下がらない。



しかもうちの学校には
寮があり、
春休みは原則実家に
帰らなければならない。


そして今日は春休み明けで
久々に寮に帰れる日。

当然アタシの荷物も
正カバン+キャリー。


重いったらありゃしない。


対するアタシと同じ荷物
+リュックを背負ってんのに



「……明らかに
軽そうだね、青依。」

「ん、まぁ
いっつも鍛えられてるしね。」


スッゴク
軽そう………。