『じゃあ、そろそろ泣き止んだと思うから帰るわ!!!』




と、走って部屋に戻ろうとする朱音。



『ま、待てよ!!!!』




『今度は何?』




『泣き止んだって……あいつ、泣いてた訳?』




『………まあね。』




と朱音は自分に向かい、ため息をついた。




『一つ、忠告をしとくわ。』




『忠告……?』




『里衣は、




辛い過去を背負って生きている。




だからもしも本当に里衣が好きなんなら、




命を懸けて守り抜いて。』