天使的に☆悪魔的な

『…………。』


『諒太を無理に忘れなくてもいい。


俺を諒太の代わりに愛してもいい。


俺は、









里衣が傍にいないとダメなんだ。』


利用されることは分かっている。


それでも、


君の傍にいたい。


『……利用するかも。』

『それでもいい。』



『傷つくのは、智樹かもしんないよ……。』


『いいんだよ。里衣が傷つかないんだったら。』


もう、君のそんな姿は見たくないんだ。









『………ごめんね。』


そう言って、里衣は抱き締めてきた。



肩に、大粒の涙が落ちる。


利用されてもいい。


君がまた笑えるなら、


傷ついてもいいから。