天使的に☆悪魔的な

なんか口調はめっちゃ偉そうやったが、


………正論やと思うで。



当の青依は、涙を拭き取って、


『さぁ次は里衣の所に行くわよ!!!!』



と、叫んでたやけどな。


『あ、諒弥はもうちょっとここにいて。』


『どうして?』


『もう少し、説教しといて。あのバカ共を。』


さすがにさっき叱られたからかいな、


口答えせえへんくなったで。


『陸、行くわよ。』


『俺は行くんかいな。』


『……何で、関西弁なのかは知らないけど、
陸がいなきゃ、杏の気分が盛り上がらないでしょ?』


………俺は盛り上げ係かいや!!!!


まぁいいや、杏に会えるんやけん。


『わぁーった。じゃぁ諒弥。後始末頼むで!!!!』


『…………。』


何やそのブスッとした瞳。


お前、そんなに嫉妬深いんやな。


何か笑えるわ。


だから言うたるわ。


『俺は杏一筋やけん。』


『……なら良いけど。』


そう言うて、俺と青依は保健室を出た。