少しして、俺は青依の首にある自分の手を離した。




だけど、









相変わらず、俺達は抱き締め合ったまま。



『青依?』

『……バーカ。どれだけあたしを待たせたつもりなの?









……あたしだって、好きなんだから。』


『!!!!!!』



すすすすす好き!?



って事は……



『俺達両想い系な…?』



『理論的にそうでしょ?』



ままままままじっすか!?



てか両想いの事なんか頭になかった……。


フラれる事しかなかったし。


『てかあたしを泣かせたかわりに………。』


ウゲッ!?


また奢らされる?


もう今日は金がないのですが……。









『………キスしてよね!!』


『うん………ってええ!?』


キキキキキキスかよ!!

『それは……。』


『あたしとが、嫌なの?』


ウルウル………。


うっ!!


これには弱いんだよ!!

『………分かったよ。』


そう言って、俺は抱き締めていた首を持ち上げ、









不器用ながら、唇を重ねた。



そして今日、


俺達は遠回りだったけど、



初めて結ばれた。