天使的に☆悪魔的な

気がつけばもう夕日が出ていた。




『『『『……。』』』』



みんなその場で圧倒された。



空と一体化したような海に滲み出す赤。




いつもよりリンゴちゃんになっている太陽。


それは昼間見た時の太陽とは違って、



静かに、何かを問いかけるような夕日だった。



まるで、何もかも浄化してくれそうだった。



それならいっその事、自分を浄化して欲しい。



もう、過去をやり直す事は出来ない。



過去をやり直したにしても、雄汰は、あたしの前から消えてたと思う。



だけどせめて、









もう一度、あそこからやり直したかった。



そうしたら、まだ素直になれたのかな?



あたしもヤンキーだった。


それは今の裏の性格でも分かる。


それだけで、どれだけの人を傷つけただろう。


素直で可愛い表、

冷酷で残忍な裏、



もうすでに、あたしは耐えられなくなった。



全てを捨てたい。

何もかも元に戻したい。



だけど時は一秒、一秒、ゆっくり流れていく。