「俺さ、水島が好きなんだ」
…はい?
いやいや、それはありがたいけどさ
あれよ、あれ。
お互い何も知らないのに"好き"とか…身体目当て!?
んなわけないか
中学生だし(笑)って、自分の世界に入りすぎた
佐々木が顔赤くしながらこっちを見ていた
「返事…は?」
「…お互いの事何も知らないじゃん。だから…ごめんね」
「そっか…まー、まだ俺にもチャンスあるって事だよな」
「…ありがとうね。じゃあね」
あたしは背後から佐々木の目線を感じながら靴箱へ向かった
申し訳ないけど他人みたいなやつと…
付き合えない
その時、その場所に
本当は…あたしと佐々木の2人以外に
あなたがいたんだね
…
ちょっと佐々木に感謝だよ
