「俺、圭太! 愛実ちゃんと仲良くなりたい男子でーす
隣いいでしょ?」

異様にテンションの高い男子が、私の横に座ってきた

朱音ちゃんの横にも、男子が座る

長瀬さんは部屋の奥に座ると、3人目の男子とキスをした

え?

「ああ、あの二人…付き合ってるから」

圭太さんがにぃって笑うと、ポケットから煙草を出した

「吸う?」

「いいえ」

「そう…んじゃ、俺だけ」

圭太さんは未成年なのに、煙草を吸い始めた

煙が喉に入る

思わず咳が出そうになるのを、私は必死にこらえた

煙草って嫌い

煙が…気持ちが悪い

「ねえ、彼氏いないんでしょ?
俺、愛実ちゃんの彼氏になっていい?」

え?

初対面なのに…なんで?

そんなに簡単に『彼氏』『彼女』になれるものなの?

「もう、圭太、告ってんの?
早すぎなんですけど…」

長瀬さんも煙草を鞄の中から出すと、ケラケラと笑いだした