朱音ちゃんは、ベッドの上に横になって笑いをこらえていた

え?

なんで笑ってるの?

『家ってどこ?』

「え?」

『週末は家に帰るんだろ?』

「はい」

『寮から家まで送ってやる』

「え?」

『なんか問題でも?』

「いえ…金曜日は、朱音ちゃんたちとカラオケに行く約束が…」

『ふうん
じゃ、カラオケボックスから家まで送ってやる』

「…はい」

どうしたんだろう、紅夜さん…

なんで?

家まで送るなんて言うんだろう

他に過ごす女性がいなかったのかな?