「大丈夫か?」

お腹を擦っている私に紅夜さんが声をかけてくれた

私は頷くと、微笑んだ

「無理すんなよ」

「大丈夫です
薬も飲みましたし、しばらくしたら楽になると思います」

「椅子を倒して、少し横になれよ
後部座席で横になるほうが楽なら、そっちでもいいぞ」

「平気です」

「いいから…横になれ
顔色が真っ青なんだよ」

貧血気味なのかな?

確かにちょっと視界がチカチカするけど、そんなにひどくないと思う

「ほら…」

紅夜さんは身を乗り出してくると、助手席の椅子を倒した