「すみません」

私はトイレから出てくると、深々と頭を下げた

これじゃ、旅行に来た意味がないよ

生理になるなんて

きっと紅夜さんは呆れているはず

何のために会ったのか

無意味な2日間になってしまった

申し訳なくて、紅夜さんの顔が見られないよ

「なってたか?」

「はい…」

ふぅっとため息が聞こえた

「ごめんなさい」

私はまた頭を下げた

「着替えて、飯…食いに行こう」

紅夜さんは立ち上がると、浴衣を脱いだ

きっと怒ってるよね?

ふざけるなって思ってるよね…

これで、紅夜さんと終わりになったら嫌だな

でも可能性は高いよね

したいときにできないなんて…用なしだもんね

もう…自分の体が憎らしいよ!