夜の花火。男と女が集まる。

ゲラゲラきゃ~きゃ~

騒がしい。オレはそれを川の土手から見ていた。

隣にミキという女が座ってきた。
瞳が大きく、胸もでかい。
唇にグロスが塗られてふっくらしていた。

キスしようと言わんばかりにせまってくる。

「ねぇ? タクヤはこの中で誰が好き?」

甘えた声で言ってくる。

迫られたら断らねぇよ。オレ

「さぁ~誰だろ? お前は?」

「うちね~お前って呼ばれるのめっちゃ好き♪」

「なんだそれ」

ミキはうける。こいつは頭が悪いから考えていることがすぐに分かる。
ルイとは違う。あいつは頭が良くて心が見えない。

だから一緒にいると正直疲れる。