別れてしまって、どうにもならないこのプレゼントを捨てられずにいた。
修学旅行中の誕生日。

 私にはもう関係ないのに
 しかも持ってきてしまうなんて
 何考えてるんだろう……?

新幹線の中……こっそりプレゼントを見てため息をついた。

 バカみたい

彼とはクラスも違うため、出会えるかなんて分からなかった。

どこを見学するのかも知らない。

宿は同じでも150人以上も泊まっている。
出会える気はしなかった。

「ね~ルイ。トイレ一緒に行こう」

甘えた声で言ったのはリサ。いっつも連れションに誘ってくる。

断る理由もないため、リサに着いて新幹線の連結部分に行った。

 まさか出会うなんて……

彼は神川君とそこにいた。