オレはマルになれなかったCの隙間を見に廊下を歩き続けた。

行き止まりに着くと窓を探したが、あったのは上へと続くはしごのみ。

屋上へと続いているのだろうと思い、登ることにした。

天井に小窓があり、押し開けると屋上へ出た。

 屋上が……森か

オレは森の中を見回した。鳥がさえずり、果物を食べている。

ハイビスカスには蝶がとまり南国の森のようだ

オレはそっちには行かず、Cの隙間を上からのぞこうと

塀によじ登った。

 風が強い

体中に風をあびながら、外海と隙間を見た。

隙間は暗い……オレのようだった。

外海を見ても広い海が続くだけで他の島は見えない。