《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜

「実はね、今日お父さん、急に残業決まって、夕飯は会社で食べるからいらないってことになったのよ〜。た〜くさん余っちゃってるから、どんどん食べてね。」




「あ、はい。では遠慮なくいただきま〜す。」






「フフっ。男の子はそうでなくちゃね。」






僕は見た目ひょろひょろだけど、けっこう大食いだ。







「このハンバーグ最高ですっ!!♪♪」






「うふふっ♪そう言ってもらえると作ったかいがあったわ。」









サラダも、付け合わせの人参のグラッセも、粉ふきいもも、いんげんの和え物も、味噌汁も、どれも最高に美味しすぎる。




亜由香の家で食べているから?



お母さんが料理上手だから?





今日、亜由香とこんなに仲良くなれて、幸せな気分で胸一杯なはずなのに、美味しいご飯はどんどん入る。







「奏人って、痩せてるのによく食べるんだねっ。(笑)」








亜由香が、癒やしの笑顔で愉しげに笑っている。






あ〜、僕はこんなに幸せでいいのかな?



僕も、本当にこの時代の15歳に生まれたかったな…。