《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜

もっと、じいちゃんと一緒にいたいけど…。







このままここに居ては、いつかバレる。








バレたらきっと、みんな混乱する。





母さんなんて、今5歳の奏人と同じ顔をした15歳の少年が家にいたら、きっと卒倒するな。








そう思って、僕はそ〜っと納戸の扉を開け、だれもいないことを確認し玄関へ行き、なんとか外へ出た。












外には、初夏の午後の生ぬるい風が吹いていた。












なんか不思議な感じだな。

僕の家、やっぱりまだ少し新しいや。

庭の鉢植えも違うし。








本当に10年前の世界に来たんだな。








僕は、少し街を歩いた。








あははっ!

この店、変わってないや〜。やっぱり少し新しいけど。
店のおじさん、まだ髪がフサフサだぁ〜!(笑)







おっ!この店、懐かしいー!昔よく母さんがお菓子買ってくれた店だ。

今は、チェーン店のスーパーになってるけど。