SV(=スペシャル・ヴォイス)な王子様!



「ま、いーや。
使ってない部屋ある?」



切り替え早ッ。


ちょっとここは…。

「…全部使ってますけど」

なーんて意地悪してみたり。



すると宮迫総哉は
眉間にシワを寄せて。



「なら、オメーといっしょに寝ることになるな」

ニヤニヤ。



「ひ!
あ、あの奥の部屋、空いてるんで…ッ!」



―約5秒の間―



「ふ。
さんきゅ」


宮迫総哉は立ち上がり、あたしを見下した目でそういうと、

すたすたと奥の部屋へ入っていった。





バタン。




むうううぅ!!
ムカつくぅぅぅ!!



あたしは「キィー」と言いながら
ベッドにクッションをバンバンした。




くそ、自己チューの俺様オトコがッ!!

絶対絶対絶対



「出てってもらうんだからぁ!!」