SV(=スペシャル・ヴォイス)な王子様!




「…まぁ、説明するよ。」





「…俺は宮迫総哉。
17。専門学校生だ。
(なにかはあえて言わねーけど。)
俺も独り暮らししてたんだ。
でも気分が変わった。」




「はぃ?」






「まぁ、いろいろ複雑な事情があってな。
その家、出なきゃいけなくなったんだよな。」





え?

「どっちなんですか。
気分か、事情か」

「どっちも」



ああ、そうですか。




でも!


「その事情、ちゃんと説明してください!
あたしとあなたは他人なんですよ!?
しかも初対面で!!」



いくら鍵かかってなかったからって
いきなり入ってきてさ!


事情とか説明してもらわないと困る!


しかもオトコだし!!





「……え?」





どういうこと?



今…なんて…?