キーンコーンカーンコーン

「あ、2時間目始まっちゃう!!じゃあね、朱裡」
「うん、ありがと!りっちゃん」

それから授業の始まりの礼と同時に隣の彼と目があった。

あれ?
なん…か
目が…そらせない?

「今日は朱裡ちゃんの誕生日なんだ?」
「う、うん」

また上手く話せない。
もっと話すチャンスなのに!!

彼は顔を少し赤くしてる私に対して笑顔で少し恥ずかしそうに言った。

「おめでと」

その言葉が嬉しくて嬉しくて

「あり…がと」

そんな不器用な返事しか返す事が出来なかった。