空に片想い

駅に着いた時は9時15分だった。

駅前で堅斗が待っているのに気付いた。


「ごめんッ、堅斗!!」

「おせーぞ朱裡!!」


私は堅斗に手を引かれて駅のホームへ行った。

「わッ…」

堅斗は本気で走ってる…

運動なんか出来ない私がそのスピードについていけるワケ無かったんだよ。

しかも私はヒールだ。

その上家から駅まで走って来たから体力はほとんど無くなっていた。


…元々体力無かったけどさぁ