空に片想い

そして時は流れ

クリスマスイブ


「しゅーちゃんが明日はデートで居ないから今日ケーキ食べましょーね」

「でッ、デートだと!?」

「何よお父さん、そんな目で見ないで」

「母さん、しゅーちゃんが冷たいぞ」

「お年頃だものねぇ」

「もーお父さんまでお母さんと同じコト言うんだから」

「ケーキ!ケーキ食べるぅ」

「ちょっとゆーちゃん!ケーキぐしゃぐしゃにしちゃ駄目ってば」


当たり前のように騒がしくみんなで夕食を食べた。

もしかしたらコレが今までで一番幸せな夕食だったのかもしれない。